これは自分自身の経験ですが、以前務めていたIT系の会社内で基幹システムの開発に携わっていました。当時の私は社長にも物申す生意気な人間だったと記憶しています。
入社してだいぶ時間も経ち経験値も、実績も自分なりに蓄積されてきたと感じていたため天狗になっていたのだと思う。
出社時間も始業ギリギリになることも多くそれでも別に成果を上げているのだから問題ないでしょ。と顔に書いて出社していたんじゃないかと思います。
自分よりも遠くに住んでいる先輩や上司の方が先に来ているのに気にしたこともありませんでした…(なんとひどい馬鹿野郎です。)
いつも早く出社している営業部の係長
そんな生意気に過ごす私は特に注意されることもなく、いつも通り勘違い状態で働いていましたがある日お客様の都合もあって早朝に出勤したことがありました。
自分がギリギリに出社していると、それ以前に出社している人たちが何をしているのか全く分からないのは当たり前のことだと思います。
この早朝出勤した際に、今日はきっと自分が一番早い出社だろうと思っていましたが、すでに人の気配がありました。
いつも気さくに話をしている間柄の営業部の係長がいるのですが、その方はいつもかなり早く出社していることに初めて気づきました。
私「早いですね?」
係長「ん?いつもどおりだよ!」
私「え?いつも…」
係長は誰よりも早く出社して、みんなの机を吹き、自分の部署の掃除機をかけて自分の机を片付けて始業まで少しゆっくりコーヒーを飲んだり、新聞を読んだりするのが毎朝のルーティンにしていると聞きました。
初めてわかるみんなの動き
かなり衝撃的な自分との違いを見せつけられた日から、私も朝早く出社するようにしました。係長と一緒に机を拭いたり掃除機をかけたりしていると、少しずつみんなが出社し始めます。
あ〜、この人はだいたいこの時間に来るのか。んで、来たら〜〜〜をして、〜〜〜の準備とかしてくれてたんだ。。。とか分かるようになりました。
もちろんギリギリに来ている人たちもいましたが、その人たちはきっと私のように朝早く来ている人が何をして過ごしているのか分からないんだなと痛感します。
当たり前のように座っているその席も毎朝誰かが掃除してくれているんだと気づかないなんてなんという失礼なことなんだろうと自分の中の何かが壊れるくらいの事実でした。
新人や仕事が上手くこなせない人は早く出社してみるといい。。
私自身もずっと始業ギリギリに出社していて偉そうなことは言えませんが、特に新人は誰よりも早く出社してみると先輩たちの全体の動きがよく見えるようになるのでおすすめです。
また、仕事が遅かったり、効率が悪かったり、失敗続いていたり成果が出なかったり。。。。
そんな人も早く出社するといいでしょう。あなたは仕事に一番大切な相手を敬うこと・想いやることが欠けているのかもしれません。
「すみません」や「言い訳」で始まる朝と「ありがとう」や「感謝」で始まる朝
始業ギリギリで出社するとだいたい気まずいものです。遅刻せず間に合ってはいますが気まずいものです。そして、気まずさを紛らすために「すみません」という言葉を発します。「電車がどうのこうの」とか「渋滞でどうのこうの」などの言い訳なんかも出るかもしれません。昨日なかなか眠れなくてどうのこうの…とかもね。
そうやって、「すみません」で1日が始まるよりも、「ありがとう」と言われて始まる1日を過ごす方が良い1日になるような気がしませんか?
以前、甲子園常連の有名高を指導する方に教わったのですが、甲子園で日本一になるためには、日本一の挨拶、日本一の礼儀、日本一の言葉遣いなど、一つ一つの動作も日本一でなければ日本一になんっかなれるはずがないんだよ。と。
新人で会社のことがまだ分からない、なかなか成果が出ない。そんな人はまずは誰よりも早く出社して、みんなのやってることを見て、「すみません」ではなく「ありがとう」を発し、発せられる生活を送れば少しずつですが必ず成果が出ることと思います。