この記事は、ブログの「記事を書くのがしんどい人」や「なかなか読まれる文章にならない人」などが、楽に書けるようになるのはもちろんですが、「最終的には誰かのためになる文章を書けるようになる」という点に注力しています。
簡易的ですが、「書きやすくなるテンプレート」的なものも用意したのでそれに当てはめて書いてみてください。
ブログをやっていると「こうなる」ことが多い。
ブログを書いているとどうしても自分語りになってしまったり、どうでもいいような日記になってしまうことがあります。話もあちこちに飛び回って何を言いたかったのか迷路に入り出て来れなくなります。
それはそれで雑記ブログとしていいのですが、より多くの方に見てもらいたい・アクセスアップをしたい・収益化を目指したいという方にとってはそれだと読んでもらえませんし、アクセスアップは望めません。
時事ネタ的なものを書いて瞬間的にバズることはあったとしても、検索からの流入が見込めずにアクセス数はたかが知れた状態になってしまいます。
そんなことは分かっているけどもどうしたらいいか苦しんでるんだ!という方がかなりたくさんいるはずなので文章を書くためのポイントを書いてみたいと思います。
文章を書くためには順序がある。
- 誰に向けて書くかを決める。
- その人の何に役立つかを考える。
- 話の流れを考える。(ポストイットや箇条書き)
- 話の流れの順番を入れ替えたり、話を追加してみる。
- 見出しを考える。(4〜5つくらい)
- 文章を書く。
- 読み返してみる&微修正する。
多くの方はいきなり書き始めるのことが多いと思います。頭でイメージしながらそれを言葉として打ち込んでいきます。
器用に、話の構成も考えながら。
なかなかハイレベルなことをしているのにお気づきでしょうか?
人前で話す(あいさつとかスピーチとか自己紹介とか)のが苦手な人がいきなり人前で話し始めてもその多くは失敗します。
職場でも朝礼の3分スピーチを取り入れている企業もありますが、闇雲にやってもプレゼンテーションのスキルアップには繋がらずトラウマとなって萎縮してしまうことが多々あります。
明日、あいさつやスピーチをする機会があると思えば、前の日にでも少し考えますよね。
- 何について話すのか
- どんな流れで話すのか
- エピソードを入れるか
- 落とし所(伝えたいこと)やオチはどうするか
…といった具合に少しは考えるはずです。
ブログの記事を書く場合も同じで、何を伝えるか?を明確にして順序よく書いたほうが伝わりやすいですし、自分でも楽に書けるようになります。
内容を考えながら、言語化して、キーボード打つというのはなかなか難しい作業です。
【具体的な書き方のアドバイス】まずは書くための素材を揃える。
上記でお伝えした順序の1〜5までの素材を揃えましょう。
あなたがこれから書く記事は誰が読んでくれたら共感してくれますか?喜んでくれますか?
例えば、
- 会社の同僚や学校の同級生など普段顔を合わせる人に向けて書く場合。
- 自分と同じような環境の人に向けて書く場合(ダイエット中や資格取得のために勉強中など)。
- ある程度の年代に向けて書く場合。
- 同じ困りごとをしている人に向けて書く場合。
などなどでしょうか。他にも時事的に話題になっていることでこうしたらうまくいったよ!というようなものです。
10万円の給付金申請はこうやったらスムーズだったよ!もしくは、不備があって時間かかったから気をつけて!というように参考にしてくれている姿が目に浮かびます。
誰かの何かの役に立たないと多くの人には読んでもらえません。
一次情報を書く場合
自分の体験や特殊な環境・ローカルなネタなど、一次情報をもとに書く記事は誰かの役に立つことが多くあります。
成功したことでも失敗したことでもどちらでも誰かの役に立ちます。
- 昨日の大雨で崩れた現場を見にいった結果…
- 私の住む***町では夏の夕方にはこんな風景が見られます。
- 毎日の朝ごはんを***に変えてみたら驚くほど痩せた。
というような自分スタートとなる情報です。意外と身近にこういった情報は転がっています。
自分にしか発信できない状況なので気になっている人の役に立つのはもちろんのこと、検索された時に競合が少なくてアクセスを集めやすいということもあります。
二次情報やそれ以外を書く場合
一次情報ばかり毎回書けるわけもないので、ネットで見た情報や本で得た知識、SNSで出回ってたネタなどをベースにして記事を書くこともあると思います。
この場合は話がバラバラにならないようにしないと最終的に訳のわからないことを書いている記事に落ち着いてしまいます。
- 本で得た知識をもとに***してみたら仕事の効率が上がった。
- SNSで騒がれていたレシピを試してみたら本当に美味しかった。
- 首相が〜〜〜と言っていますが、分かりやすくするとこういう事。
こんな風に書くことも多いと思います。ネタ的にほぼ無限に転がっているので書き始めるのは簡単です。
ただ、書き始めるのが簡単という反面、中身が薄っぺらく、本当なのかわからないような情報も出てきます。
しっかりと役に立つ記事にするためには、根拠となるデータなどを集めたり、引用できる参考先がなければ埋もれていく記事となってしまいます。
めんどくさがらずに調べる時間を見つけて、書く前にまずは参考になる素材(文章や画像など)をある程度探しておくことが重要です。
話の流れを考える。
これまでの作業をポストイットや紙に箇条書きでもいいので書き出してみるといいでしょう。
ポストイットだと並べ替えたりが楽になるのでベストです。
細長いポストイットでそれぞれの素材を話したい順番に並べていきます。先にこの話したほうが分かりやすいよな!とか、脱線した話を戻すにはこの文章に繋げればいいかな!と明確になっていきます。
いわゆる起承転結のように、話の始まりから終わりまでの一つのストーリーを思い描きながら作業すると自分の頭の中も整理させていくのでこの後の文章を書く作業が楽になっていきます。
話の流れの順番を入れ替えたり、話を追加してみる。
場合によってはここは上記でも似たようなことをしているので飛ばしても構いません。
話のストーリー的にどうやってもゴールにたどり着かなかったり、話が飛んでしまって突然終わるような文章になることもたまにあります。
書いている最中は意外と気づかないのですが、ガッツリ書き上げて夜に記事をアップして、次の日起きて読み直してみると分かりづらい部分に気付けると思います。
そうならないためにも、しっかりと話の流れを確認し、伝わりづらいと思う部分には文と文を繋ぎ合わせる文章を追加してみたり、潤滑油的な文章を加えつつ、再度流れを考えてみるといいでしょう。
見出しを考える。
ここまでくればほとんど記事は完成しているはずです。
話しの内容を洗い出しして、順序を整えたら、見出しを考えてみます。
これは読まれる文章には必須の作業です。
話の流れを考えるとここは「***について」書いている場所、その次は「*****について」書いている場所。
という具合にそれぞれの文章を要約すると「こういう事が書かれていますよ!」というような、目印になる「見出し」を考えてつける必要があります。
新聞があれだけの文字量なのに大見出し・中見出し・小見出しがあるからこそザザッと読んでいけるのです。
ブログでも同じです。ここにはこれが書いてあるよ!と明記してあげると、全部を読ませなくても良くなります。
読んでいる人が自分の状況に合わせて必要な部分を読んでもらい意味のあるものにしてもらえるといいのです。
特に最近はスマホで閲覧している方も多くいますので、記事をしっかり書き上げても文章がずらずら並ぶだけでは読まれません。
要点をポツポツと見出しで浮き上がらせてあげるとスマホで隙間時間で読んでる人や、斜め読みしている人にも伝えるべきことが伝わるのです。
文章を書く。そして読み返してみる。
ほぼ完成したと思える文章ですが、最初から一度読み返してみることをオススメします。
でも….読み返すのって面倒なんですよね。
私もよく読み返すのを面倒になって省くことがあります。
しかし、誤字脱字は必ずありますし、言語化が微妙な場合は意味が分かりづらくなっていたり、表記のゆれとして統一されていない言葉が含まれていることがあります。
私がよくやるのは「〜〜〜〜ということ」「〜〜〜〜という事」や「***な方」「***な人」というように同じようなものでも場所によって書き方が変わる「表記のゆれ」を直すほうが読みやすくなります。「一人ひとり」「一人一人」などなど。
印刷された本を出すわけでもないので別にいいじゃん!って方はそのまま公開して、誰かに指摘されたり、コメントで指摘されてから直しても大丈夫ですが、少し頑張って読み返しをして見ると自分の文章力のスキルアップにもつながります。
オチで噛むようなもので、噛んじゃいけないところで誤字があってスベッて致命的なことになりかねませんので。自戒も込めて。
書きやすくなるテンプレート
私は普段記事の素材や流れを考える時、スマホのメモ帳を利用してざっくり書いていきます。
マインドマップや思考ツールなんかを使うこともありますが、車移動の合間とか少し時間が空いている時などにちょこちょこと書き出しを行っています。
その書き出したものをベースに作業を進めるとかなりスピードアップしますし、伝わりやすい内容になっていきます。
テンプレートというと大袈裟かも知れませんが、下記の項目をスマホのメモ帳に書いてあって、記事を書く準備としてこの6項目を埋めてから書き始めます。
- この記事を読んで喜ぶのは誰か?
- この記事を読んだ人は何をするか?(行動)
- この記事を読む前はどんな気持ちだったか?(悩みや困りごとがある)
- この記事を読んだ人はどんな気持ちになるか?(解決させられたか)
- 一つだけに絞った場合、何を伝えるか?(統一感)
- この記事の根拠となることはありますか?
それぞれ具体的に回答していくのがコツです。
たとえば、この記事を読んで喜ぶのは誰ですか?については「先月から入った新人のバイト」。
そのバイトに直接何かを伝える場合として記事を膨らませていくと分かりやすくなります。
みんなに読まれやすい文章は八方美人になってしまうこともあります。
1人に100点とれる文章は、他の人にも100点取れる可能性がありますが、もしかすると0点かも知れません。
逆にみんなに75点のとれる文章は、まあまあ良かった文章としてあまり記憶に残ることなく可もなく不可もなく終わってしまうことも多くあります。
「小学生の子どもを持ったお母さん」向けに書いた記事が、学生や年配の方や経営者などなど、みんなから75点をもらう必要はありません。「小学生の子どもを持ったお母さん」向けに書いているのでそこ以外は0点でもいいのです。
まとめ
言いたいことはわかるけども「もっと自由に書きたいんだよね!」という場合は気にする必要はありません。
そもそもブログは好きなことを好きなように表現する場所なのでという前提を頭に置きつつ書きました。
試しにやってみていただけるといつもよりしっかりと内容のある文章がかけるかも知れませんのでお試しください。